年々、結婚年齢が上がっています。
大人同士のお付き合いだとお相手が再婚、再々婚、なんてことも。
単なるお付き合い、恋愛ならお相手の過去を探るなんてことはお勧めできません。
しかし、結婚だったらどうでしょう。
結婚後に「実は子どもがいた」とわかっても後の祭りです。
何年か前に「後妻業」として財産目当てで婚姻を繰り返した人もいましたよね。
そんな不安を解消するためにもお互いに戸籍を取り寄せてブライダルチェックをしてみてはいかがでしょうか。
1.戸籍のブライダルチェック項目
戸籍でブライダルチェックといってもいったい何をチェックすればいいのでしょうか。
チェックその① 子どもの有無
一つ目には「子どもの有無」を確認しましょう。
相手が初婚でも関係ありません。
心情的な理由もそうですが、子は相続では第一順位になるからです。
いないと聞いていたのに、配偶者がお亡くなりになったときにひょっこり子があらわれたら困りますよね。
また「養育費を請求された」「聞いていた子以外にも子どもがあらわれた」というトラブルも想定されます。
そんな事態を避けるためにも、結婚前にはぜひ確認してほしいものです。
チェックその② 婚姻歴の確認
二つ目には「婚姻歴」です。
今では再婚、再々婚も特に珍しくはありません。
しかし、短期間のうちに婚姻・離婚を複数回繰り返していたらどうでしょうか。
単に離婚なら性格に問題がある、たまたま運が悪かったで済むかもしれません。
では、離婚ではなく「死別」を繰り返していたらどうでしょう。
それ以上はご想像にお任せしますが。
お相手の話を信じることも大切ですが、世の中には善人ばかりとも限りません。
2.婚姻届けと一緒に出す戸籍だけじゃダメ!
「婚姻届けを出す時に戸籍を取り寄せるから、その時にチェックすればいいのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それだけではダメなんです。
お相手が生まれてからずっとご両親の戸籍に入っていた、というような人でしたら問題はありません。
では、離婚歴のある人、転籍したことがある人はどうなんでしょうか。
一度戸籍から抜けたら、現在の戸籍で分かる情報は限られてしまいます。
例えば離婚して新たに戸籍をつくった場合には、婚姻時に子どもがいたとしても今の戸籍に子どもを入れない限りはどこにも載ってこないんです。
10回離婚歴があったとしても、現在の戸籍のみではその回数はまったくわかりません。
だから、戸籍をチェックするのであれば、お相手の出生から現在に至るまでの戸籍を取り寄せないと肝心の部分が見えてきません。
3.こんな人にお勧め
では、このブライダルチェック、どのような人にお勧めなのでしょうか。
例えば
☑ 相手が再婚。子どもはいないと聞いているけど本当?
☑ 年の差婚。家族に財産目当てと疑われている…
ある程度の年齢でご結婚される方で、お相手とのお付き合いが短い人はされた方がいいでしょう。
また、お相手が信用できない、という場合は言うまでもありませんよね。
他には「自分の潔癖を晴らしたい」という時にされるのも良いと思います。
どうしても中高年の結婚には周囲にうるさい人が増えてきます。
特にご高齢者の再婚カップルなどは、娘や息子がお相手を疑って反対する、そんな悲しいこともありえます。
確かに婚姻は当事者同士の合意のみでできますが、やはり家族には祝福してほしいですよね。
4.疑念を晴らしてステキな結婚生活をスタート
戸籍でブライダルチェックをして、お互いの子の有無、婚姻歴などをしっかりと確認できれば、余計な疑念は払しょくされます。
たとえ意に反するような事実がでてきたとしても、事前に知っておくのと後から知るのではまったく違います。
場合によっては結婚をやめる、という選択も可能です。
ぜひ中高年以上でご結婚される場合には、お互いに戸籍を取り寄せてブライダルチェックをすることをお勧めします。
◆注意◆本人に無断で戸籍を取得することはできません。「戸籍を請求できる人」